採用支援サービスについて知りたい

7.採用支援サービス利用のコストと予算の見積もり

採用支援サービスを活用することで、地方の中小企業でも効率的に人材を採用することができます。ただし、これらのサービスにはコストが伴うため、事前にしっかりと予算を見積もり、計画を立てておくことが必要です。適切な予算を設定することで、費用対効果を最大化し、無駄のない採用活動が実現できます。

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隈本稔

ここでは、採用支援サービスの費用構造を理解し、どのように予算を立てるべきかを解説します。

採用支援サービスの主なコスト

採用支援サービスには、さまざまな形態があり、サービス内容によって料金体系が異なります。どのサービスが自社の採用ニーズに合っているかを考慮しながら、各コストを理解していきましょう。

  1. 人材紹介サービス
  2. 採用エージェントサービス
  3. 採用代行サービス(RPO)
  4. 求人広告費用
  5. オンライン採用イベントのサポート費用

1. 人材紹介サービス

人材紹介サービスは、企業と求職者のマッチングを支援するサービスで、成功報酬型の料金体系が一般的です。通常、採用が成功した場合にのみ費用が発生し、料金は採用者の年収の20%から35%が相場とされています。

高い年収のポジションや専門職の採用になると、費用も増えるため、必要な人材に合わせて予算を立てることが重要です。

2. 採用エージェントサービス

採用エージェントサービスでは、企業に代わってエージェントが候補者の選定や面接の設定などを行います。成功報酬型や固定料金制など、サービスによって料金形態が異なることも特徴です。

サポートの範囲が広がる分、コストも高くなる傾向があるため、サービス内容を詳細に確認し、予算に合ったものを選びましょう

3. 採用代行サービス(RPO)

採用代行サービス(RPO: Recruitment Process Outsourcing)は、採用プロセス全体を外部に委託するサービスです。月額固定費や一括費用で契約されることが多く、サポート範囲によって料金が大きく異なります

とくに、採用規模が大きい場合や、長期間にわたる採用活動に向いており、安定的に採用活動を行いたい場合に最適です。

4. 求人広告費用

求人広告を出すためには、求人サイトや広告媒体に掲載する費用が発生します。掲載期間や露出の頻度によって料金が変わり、予算に合わせて調整可能です。サイトによってはターゲット層に特化した広告も提供しており、効果的に求人を拡散することができます。

採用したい人材の層や地域に応じて、最適な広告プランを選びましょう。

5. オンライン採用イベントのサポート費用

オンライン採用イベントを開催する場合、企画運営やプラットフォーム利用料、技術サポート費用、広告宣伝費用などが発生します。イベントの規模や内容によってコストが変わるため、目的に応じてどの程度の予算が必要かを見極めることが大切です。

とくに、遠隔地の候補者にもアプローチしたい場合に有効な方法です。

採用支援サービスの予算を見積もる方法

採用支援サービスの費用を把握したら、実際に予算を見積もる段階に進みます。以下のポイントに注目して、現実的かつ効果的な予算を設定しましょう。

  1. 採用人数と役職を確認する
  2. 必要なサポート範囲を定める
  3. 長期的なコストを見込む
  4. コストパフォーマンスを考慮する

1. 採用人数と役職を確認する

採用人数と役職は、必要なサービスの内容や範囲に大きく影響を与えます。とくに、専門職や管理職の採用は一般職に比べてコストが高くなるため、どの役職をどの程度の人数採用するかをあらかじめ明確にしましょう。

これにより、必要な予算を具体的に見積もることができます。

2. 必要なサポート範囲を定める

採用支援サービスは、求人広告から採用代行まで多岐にわたり、どの範囲をサポートするかによって料金が異なります。自社でどこまで対応でき、どの部分を外部に委託するかを明確にすることで、無駄のない予算設定が可能になります。

たとえば、面接プロセスを自社で行う場合と、エージェントに完全委託する場合とでは費用が異なります。

3. 長期的なコストを見込む

採用活動は一回で終わるものではなく、長期的に続く場合が多いため、年間を通じた予算計画も重要です。

とくに、定期的に求人広告を出す必要がある場合や、年に数回の採用イベントを行う場合には、年間のコストを見積もることで計画的な採用活動が可能になります。

4. コストパフォーマンスを考慮する

予算を設定する際には、コストだけでなく、その費用がどれだけの効果を生むかを検討することが重要です。たとえば、複数のサービスを組み合わせることでコストを抑えつつも効果的な採用活動を実現できる場合があります。

予算に合わせて効果的な組み合わせを見つけることが、成功への鍵です。

まとめ

採用支援サービスを利用することで、採用活動が効率的に進む一方で、コストが発生します。採用人数や必要なサポート内容、長期的な計画を考慮しながら、適切な予算を立てることが大切です。

予算を明確にし、最適なサービスを選ぶことで、効果的な人材採用が実現します。コストパフォーマンスも意識しながら、最適なパートナーとともに採用活動を成功させましょう。

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